75歳の女性。
右大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術が施行され、入院中である。
現在T字杖を用いて50m以上歩行可能で、階段昇降は4段まで可能である。
その他のADLはすべて自立している。
FIM運動項目の得点はどれか。
正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省は「選択肢に正解がないため」として、本問を採点対象から除外しました。
FIM(機能的自立度評価法)の運動項目は13項目で、各1〜7点、合計91点満点です。
T字杖を使って50 m以上歩けるので、歩行は補助具を使う修正自立で6点です。
階段は12〜14段の昇降を基準としますが、4〜6段だけを自力で昇降できる場合は例外として5点とします。
その他の11項目を完全自立の7点とすると77点で、合計は77+6+5=88点です。
88点は選択肢にないため、正解が得られない問題となりました。
【選択肢別解説】
1:× 83点は、歩行6点と他の11項目77点だけを足した値です。
階段の点数が加わっていないため、合計点にはなりません。
2:× 85点になるのは階段を2点とした場合です。
4〜6段を自力で昇降できる場合は5点とするため、該当しません。
3:× 87点になるのは階段を4点とした場合です。
条件どおりに採点すると88点になり、一致しません。
4:× 89点になるのは階段を6点とした場合です。
6点(修正自立)は12〜14段を手すりや杖を使って自力で昇降できる場合の点数で、4段だけでは付きません。
5:× 91点は13項目すべてが7点の場合です。
歩行はT字杖を使う修正自立で6点なので、91点にはなりません。
【ポイント】
FIMは「しているADL」を採点し、補助具を使って自立していれば6点(修正自立)です。
歩行は15 m以上50 m未満の自立、階段は4〜6段の自立が、それぞれ家庭内移動の例外として5点になることを押さえましょう。