正答5
解説
正解は5です。
多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で、寛解と再発を繰り返します。
体温が上がると脱髄した神経の伝導が悪くなり、一時的に症状が悪化します。
これをUhthoff(ウートフ)現象と呼び、理学療法では体温上昇を避ける配慮が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 他動的な関節可動域練習は、痙縮や不動による拘縮を予防するために行います。
禁忌ではありません。
2:× 中等度強度の有酸素運動は、寛解期の体力と疲労感の改善に有効です。
室温や休憩に配慮すれば実施できます。
3:× 低強度の筋力増強練習は、筋力低下の予防と改善に有効です。
過度の疲労を避ければ実施できます。
4:× 電気刺激療法は筋力低下や下垂足の補助などに用いられます。
多発性硬化症で禁忌とはされていません。
5:○ 温熱療法は体温を上昇させ、Uhthoff現象を誘発して症状を悪化させる危険があります。
そのため禁忌とされます。
【ポイント】
多発性硬化症では、疲労しやすさと暑さで症状が悪化することに注意して運動量を調整します。
温熱療法とは逆に、寒冷療法は痙縮の軽減を目的に用いられることがあります。