正答5
解説
正解は5です。
この問題は優先度が最も低いものを選ぶので、○ が答え(急性心筋梗塞を疑う場面で後回しにする検査)です。
急性心筋梗塞は、発症から再灌流(詰まった冠動脈の血流の再開)までの時間が短いほど予後がよくなります。
そのため、すぐに結果が得られ、診断と治療に直結する検査が優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 心電図は、到着後10分以内に記録すべき最優先の検査です。
ST 上昇の有無で、緊急の再灌流療法が必要かどうかを判断します。
2:× 心エコーは、ベッドサイドですぐに行える検査です。
心筋の壁運動の異常や、機械的合併症の有無を評価できます。
3:× 冠動脈 CT は、冠動脈の狭窄を短時間で非侵襲的に評価できる検査です。
診断が確定していない胸痛の評価などに用いられます。
4:× 冠動脈造影は、閉塞した冠動脈を確定し、そのまま経皮的冠動脈インターベンション(PCI)による治療に移れる検査です。
急性心筋梗塞では優先度が高い検査です。
5:○ 心筋シンチグラフィーは、放射性薬剤を投与して心筋の血流や生存している心筋を評価する検査です。
準備や撮像に時間がかかり、急性期の診断や治療方針の決定には直結しないため、優先度が最も低くなります。
【ポイント】
急性心筋梗塞では、心電図と心筋逸脱酵素(トロポニンなど)で診断し、冠動脈造影から PCI へと進みます。
心筋シンチグラフィーは、慢性期の虚血の評価や心筋の生存性の評価に用います。