正答3
解説
正解は3です。
糖尿病性ケトアシドーシスでは、インスリンの不足によってケトン体(酸性の物質)が増え、血液が酸性に傾きます。
これを代謝性アシドーシスといいます。
身体は呼吸を深く大きくして二酸化炭素を排出し、pH を正常に近づけようとします。
これが Kussmaul 呼吸(深く規則的な大呼吸)です。
【選択肢別解説】
1:× Kussmaul 呼吸の目的は、酸素を取り込むことではありません。
二酸化炭素を排出して、酸塩基平衡を整えることが目的です。
2:× ケトアシドーシスでは、ケトン体から生じた水素イオン(H⁺)が増加しています。
水素イオンが減少したわけではありません。
3:○ 二酸化炭素は、体内で水と反応して酸を生じます。
呼吸で二酸化炭素を多く排出すると血液中の酸が減り、低下した pH を上げる方向に働きます。
これを呼吸性代償といいます。
4:× ケトアシドーシスでは、増えた酸を中和するために重炭酸イオン(HCO3⁻)が消費され、減少しています。
5:× ケトアシドーシスでは、pH は上昇ではなく低下しています。
Kussmaul 呼吸は、低下した pH を基準値に近づけるために起こります。
【ポイント】
代謝性アシドーシスは呼吸性に代償され(過換気で PaCO2 が低下)、代謝性アルカローシスは低換気で代償されます。
ケトアシドーシスの呼気には、ケトン体による甘酸っぱい(アセトン)臭があることも特徴です。