80 歳の男性。
脳梗塞による右片麻痺。
Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。
下肢の随意運動は分離運動がわずかに認められる程度である。
歩行は T 字杖と短下肢装具を使用して自宅内移動が可能である。
ADL 指導で最も適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
公式問題では、各選択肢が動作の方法を描いた図で示され、右側の麻痺側が網掛けで表されています。
片麻痺のADL指導は、どちらの側から動くかが安全性を左右するので、その点に注目して判断します。
【選択肢別解説】
1:○ 図では非麻痺側の左側を下にして側臥位となり、両下肢をベッドから下ろしています。
そこから左上肢で上体を押し上げており、片麻痺の起き上がりとして適切な方法です。
2:× 図では装具を付けた麻痺側の右下肢から段を昇っています。
昇段は杖を上げたあと、力のある非麻痺側から上げるのが原則です。
3:× 図では非麻痺側の左下肢から先に段を降りています。
降段は杖を下ろしたあと、麻痺側から下ろし、最後に非麻痺側を下ろすのが原則です。
4:× 図では非麻痺側の下肢を組んでズボンを通しています。
ズボンは麻痺側から履き、非麻痺側から脱ぐ「着患脱健」が原則です。
5:× 図では麻痺側の右下肢から浴槽に入れています。
浴槽へは、温度を感じ取れて力もある非麻痺側から入るのが原則です。
【ポイント】
階段は「昇りは健側から、降りは患側から」、更衣は「着患脱健」と覚えましょう。
起き上がりは非麻痺側を下にした側臥位から、非麻痺側上肢で起きるのが基本です。