正答4
解説
正解は4です。
図では、背臥位から上肢を振って体幹を回旋させ、側臥位に近い姿勢で肘をついています。
その後、肘から手へと支持を移し、手掌を床について肘を伸ばした状態で体を支え、長座位になっています。
上腕三頭筋が使えなくても、肩の外旋と前腕回内で肘を伸展位にロックし、手関節伸展で支えることで、この動作が可能になります。
このためには強い手関節背屈と、手掌を床につくための前腕回内(円回内筋)が必要です。
【選択肢別解説】
1:× C5Aは肘屈筋(上腕二頭筋・上腕筋)は働きますが、腕橈骨筋や手関節伸筋が働きません。
手で床を支えることができず、図の起き上がり動作は困難です。
2:× C5Bは腕橈骨筋まで働きますが、手関節伸筋が働きません。
手関節で体重を支えられないため、図の動作は困難です。
3:× C6Aは手関節伸筋が働くものの弱いレベルです。
肘をついた姿勢から手で支え直して長座位をとるには、手関節伸展の力が不足します。
4:○ C6BⅡは強い手関節伸筋に加えて円回内筋が働くレベルです。
前腕を回内して手掌を床につき、肘をロックして体を支えられるため、図の起き上がり動作が可能です。
5:× C7Aは上腕三頭筋や手指伸筋の一部まで働くレベルで、図の動作より能力が高いレベルです。
図の動作が可能な最も上位のレベルではありません。
【ポイント】
Zancolli分類のC6Bは、強い手関節背屈があることを前提に細分されます。
C6BⅠは円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋がいずれも働かず、C6BⅡは円回内筋が加わり、C6BⅢは橈側手根屈筋と上腕三頭筋も働くレベルです。
上腕三頭筋が働かないC6レベルでは、肩外旋と前腕回内による肘のロックが起き上がりや移乗の鍵になります。