正答3
解説
正解は3です。
多発性硬化症や視神経脊髄炎などの中枢神経の脱髄疾患では、体温が上がると脱髄した神経の伝導が悪くなります。
その結果、視力低下や筋力低下などの症状が一時的に悪化します。
これをUhthoff現象と呼び、温熱療法や熱い入浴は避けます。
【選択肢別解説】
1:× 多発性筋炎は筋の炎症性疾患で、体温上昇で神経症状が悪化することはありません。
炎症が落ち着いた時期の温熱療法は禁忌ではありません。
2:× Parkinson病では温熱療法を避ける特別な理由はありません。
筋強剛の軽減などを目的に用いることもあります。
3:○ 視神経脊髄炎は視神経と脊髄を障害する脱髄性疾患です。
体温上昇によるUhthoff現象で症状が悪化するおそれがあるため、温熱療法を避けます。
4:× 亜急性連合性脊髄変性症はビタミンB12欠乏による脊髄の障害です。
感覚障害がある部位では熱傷に注意しますが、温熱で病態が悪化するわけではありません。
5:× Charcot-Marie-Tooth病は遺伝性の末梢神経障害です。
感覚が鈍い部位では熱傷に注意しますが、温熱療法を避けるべき疾患ではありません。
【ポイント】
Uhthoff現象は多発性硬化症や視神経脊髄炎で起こり、体温が下がれば症状は戻ります。
感覚障害のある部位への温熱療法は禁忌ではなく、熱傷に注意して慎重に行います。