正答1・2
解説
本問は採点除外(公式で1と2のどちらも正解とされた問題)です。
正しいものを1つ選ぶ設問ですが、厚生労働省は「複数の正解があるため」として、1と2のどちらを選んでも正解として扱いました。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、GABA-A受容体の働きを強めて、催眠・抗不安・筋弛緩・抗けいれん作用を示します。
副作用は、これらの作用が強く出すぎたり、翌日まで残ったりすることで起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 下痢は代表的な副作用ではありません。
しかし、悪心や食欲不振などとともに、下痢を消化器症状の副作用として添付文書に記載している薬があります。
そのため公式にも正解として扱われました。
2:○ 筋弛緩作用や鎮静作用によって、ふらつきや運動失調が起こります。
特に高齢者では夜間のトイレ歩行などで転倒・骨折の原因となる重要な副作用です。
3:× アカシジア(じっとしていられない静座不能)は、ドパミン受容体を遮断する抗精神病薬の副作用です。
4:× ベンゾジアゼピン系睡眠薬で起こるのは、服用後の出来事を覚えていない前向性健忘です。
服用前の出来事を忘れる逆行性健忘ではありません。
5:× Parkinson症候群(薬剤性パーキンソニズム)は、抗精神病薬や一部の制吐薬など、ドパミンを遮断する薬の副作用です。
【ポイント】
ベンゾジアゼピン系の副作用は、ふらつき・転倒、持ち越し効果(翌朝の眠気)、前向性健忘、依存と離脱症状です。
アカシジアやパーキンソニズムは抗精神病薬の副作用と区別します。