正答4
解説
正解は4です。
図には右側の靴に施した5種類の補正が、靴の外観と足底の図で示されています(網かけ部分が補正)。
①は踵部にくさびを入れたヒールウェッジ、②は踵の内側を前方へ延ばしたトーマスヒールです。
③は前足部の足底の片側(足底図で幅の半分)にくさび状の補高を加えたソールウェッジです。
④は中足骨頭のすぐ後ろを横切る帯状のメタタルザルバー、⑤は前足部から中足部の足底全幅を厚く舟底状にしたロッカーソールです。
【選択肢別解説】
1:× ①のヒールウェッジは踵部にくさびを入れて踵骨の傾きを補正するもので、内側に入れれば後足部の回内(外反)を防ぎます。
作用するのは前足部ではなく後足部です。
前足部の回内・回外の補正には、前足部の足底に付けるソールウェッジを用います。
2:× ②のトーマスヒールは踵の内側を前方へ延ばし、縦アーチを支えて後足部の外反(扁平足)を防ぎます。
踏み返しの改善はロッカーバーやロッカーソールの役割です。
3:× ③のソールウェッジは、前足部の足底を片側だけ高くして前足部の傾き(回内・回外)を補正するものです。
横アーチを支える補正ではありません。
横アーチの支持には、中足骨頭の手前に置く中足骨パッドを用います。
4:○ ④のメタタルザルバーは中足骨頭のすぐ近位の足底に横向きに付ける帯状の補正です。
立脚後期の体重を中足骨頭の手前で受けるため、中足骨頭部の荷重を減らす(免荷する)効果があります。
5:× ⑤のロッカーソールは足底を舟底状にして転がるように前方へ体重を移し、踏み返しを容易にします。
接踵時の衝撃吸収はSACHヒールやクッションヒールなど踵部の補正の役割です。
【ポイント】
補正は付ける位置で効果が決まります。
踵部(ヒールウェッジ、トーマスヒール、クッションヒール)は後足部の傾きと衝撃吸収、前足部の片側のくさび(ソールウェッジ)は前足部の傾きを補正します。
中足骨頭の手前(メタタルザルバー、中足骨パッド)は中足骨頭の免荷と横アーチ、足底全体の舟底状加工は踏み返しと整理します。