正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4です。
下腿義足で膝折れが起こるのは、立脚初期に膝を曲げる力(屈曲モーメント)が大きすぎるか、それに抗する膝伸展筋力が不足する場合です。
ソケットの角度・位置と本人の筋力の両面から考えます。
【選択肢別解説】
1:○ 下腿義足のソケットは、膝をやや屈曲させた初期屈曲角を付けて設定します。
この角度が過大だと荷重時に膝が前に押し出され、膝を曲げる力が大きくなって膝折れが起こりやすくなります。
2:× 初期内転角は前額面(左右方向)の設定です。
不足すると断端への圧のかかり方や膝の側方への動揺に影響しますが、前後方向の膝折れの原因にはなりません。
3:× 股関節の屈曲可動域制限は、座位や段差昇降などの動作を妨げますが、立脚期に膝を曲げる力は生みません。
膝折れに関係するのは、股関節の伸展制限(屈曲拘縮)のほうです。
4:○ 立脚初期の膝屈曲モーメントには、大腿四頭筋が遠心性に働いて抗します。
膝伸展筋力が低下していると膝を支えきれず、膝折れを起こしやすくなります。
5:× ソケットが足部に対して後方にあると、床反力が膝の前方を通って膝を伸ばす力が大きくなり、膝の過伸展(反張)が起こりやすくなります。
膝折れの原因になるのは、ソケットが足部に対して前方にありすぎる場合です。
【ポイント】
膝折れの義足側の原因は、初期屈曲角の過大、ソケットの前方偏位(足部の後方偏位)、足部の過度の背屈設定、硬すぎる踵などです。
本人側の原因として、膝伸展筋力の低下や股関節屈曲拘縮も確認します。