80 歳の女性。
脳血管障害発症後5年、要介護2。
杖歩行は自立しているが、転倒予防を目的に通所リハビリテーションでの理学療法が開始された。
転倒リスクの評価として適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
杖歩行が自立した慢性期の脳卒中患者で、転倒リスクを評価する指標を選ぶ問題です。
転倒リスクの評価には、バランス能力を定量的に測る検査を用います。
【選択肢別解説】
1:○ FBS(Functional Balance Scale、Berg Balance Scaleとも呼ぶ)は、立ち上がりや片脚立位など14項目を0〜4点で評価するバランス検査です。
56点満点で、点数が低いほど転倒リスクが高いと判断します。
2:× KPS(Karnofsky performance scale)は、がん患者の全身状態と日常生活の活動度を0〜100%で示す指標です。
転倒リスクの評価には用いません。
3:× PGCモラールスケールは、高齢者の主観的幸福感(モラール)を評価する質問紙です。
4:× SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)は、脳卒中の麻痺や感覚、体幹機能などの機能障害を総合的に評価する指標です。
転倒リスクの予測に特化したものではありません。
5:× WCST(Wisconsin Card Sorting Test)は、概念の形成や転換など前頭葉の遂行機能を評価する検査です。
【ポイント】
転倒リスクの評価にはFBSのほか、TUG(Timed Up and Go test)やFRT(Functional Reach Test)も用いられます。
評価法は「何を測る検査か」を対象疾患とセットで覚えます。