正答2
解説
正解は2です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、呼吸筋の筋力低下で換気が不足していきます。
NPPV(非侵襲的陽圧換気)は、二酸化炭素がたまり始めた段階や呼吸機能が一定以上低下した段階で導入します。
【選択肢別解説】
1:× PaO2(動脈血酸素分圧)80mmHgは正常範囲です。
換気不全を示す値ではありません。
2:○ PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)は通常35〜45mmHgです。
60mmHgは換気が不足して二酸化炭素がたまった状態で、NPPVを導入すべき値です。
導入の目安はおおむね45mmHg以上とされています。
3:× 睡眠中のSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)94%は、大きな低下ではありません。
導入の目安は、睡眠中に88%以下が続く場合です。
4:× 最大吸気圧75cmH2Oは、吸気筋の力が保たれている値です。
導入の目安は60cmH2O未満です。
5:× %FVC(%努力性肺活量)85%は、ほぼ正常の値です。
導入の目安は50%未満です。
【ポイント】
ALSのNPPV導入の目安は、PaCO2 45mmHg以上、睡眠中SpO2 88%以下の持続、最大吸気圧60cmH2O未満、%FVC 50%未満です。
数値の向きを取り違えないように覚えましょう。