45 歳の女性。
3日前、自宅で荷物を持ち上げた際に、腰部と左下腿の後面から足背外側部にかけての強い痛みがあった。
安静にしていたが、疼痛が軽快しないため受診し、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。
最も疑われる病変部位はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
腰椎椎間板ヘルニアでは、多くの場合ヘルニアのある椎間の1つ下の神経根が障害されます。
症状の出る皮膚の領域から、障害された神経根を推定します。
【選択肢別解説】
1:× L1/2では、L2神経根が障害され、鼠径部から大腿前面に症状が出ます。
2:× L2/3では、L3神経根が障害され、大腿前面から膝の内側に症状が出ます。
3:× L3/4では、L4神経根が障害され、下腿内側に症状が出ます。
膝蓋腱反射の低下も伴いやすいです。
4:× L4/5では、L5神経根が障害され、下腿外側から足背内側、母趾に症状が出ます。
母趾の背屈筋力が低下しやすいことも特徴です。
5:○ L5/S1では、S1神経根が障害されます。
S1神経根の領域は下腿後面から足部外側・足底で、本症例の下腿後面から足背外側部の痛みと一致します。
【ポイント】
L4は下腿内側と膝蓋腱反射、L5は母趾と足背、S1は小趾側と足底とアキレス腱反射、と対応させて覚えます。
腰椎ではL4/5とL5/S1のヘルニアが最も多いです。