正答1
解説
正解は1です。
脳性麻痺児の腹臥位の姿勢から、影響している原始反射を判断する問題です。
図の児は腹臥位で頭部を床につけ、股関節と膝関節を強く屈曲して殿部を持ち上げています。
上肢も肘を曲げて体の下に引き込んでおり、全身が屈曲姿勢になっています。
【選択肢別解説】
1:○ 緊張性迷路反射は、腹臥位で全身の屈筋緊張が高まり、背臥位で伸筋緊張が高まる反射です。
図の腹臥位での全身屈曲姿勢はこの反射の影響で説明できます。
2:× 屈筋逃避反射は、足底などへの痛み刺激で下肢が屈曲して引っ込む反射です。
腹臥位という姿勢だけで生じる全身の屈曲は説明できません。
3:× 非対称性緊張性頸反射は、頸部の回旋で顔の向いた側の上下肢が伸展し、後頭側が屈曲する反射です。
図は左右対称の屈曲姿勢で当てはまりません。
4:× Moro反射は、頭部の急な落下や大きな音で上肢が外転・伸展し、その後に抱きつくように屈曲する反射です。
持続する姿勢を説明するものではありません。
5:× Landau反射は、腹臥位で水平に抱き上げると頭部・体幹・下肢が伸展する反応です。
図のような屈曲姿勢とは逆の反応です。
【ポイント】
緊張性迷路反射は「腹臥位で屈曲、背臥位で伸展」と覚えます。
痙直型四肢麻痺では原始反射が残存しやすく、姿勢や運動の妨げになります。