5歳の女児。
左股関節痛を訴えている。
エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。
疑うべき疾患はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
5歳児の股関節痛とエックス線写真から疾患を判断する問題です。
写真では左大腿骨頭が右より扁平で小さく、骨端核に硬化と分節化(不整な濃淡)がみられます。
右の大腿骨頭は丸く整っています。
これは小児の大腿骨頭の阻血性壊死であるPerthes病の所見です。
【選択肢別解説】
1:× 大腿骨頭壊死症は、成人にステロイド使用や飲酒などを背景に生じる病態を指します。
5歳児の骨端核の壊死はPerthes病と呼びます。
2:× 大腿骨頭すべり症は10〜15歳前後の肥満傾向の男児に多い疾患です。
骨端線で骨頭が後下方にずれる所見で、本例の骨頭の扁平化・分節化とは異なります。
3:× 単純性股関節炎は一過性の滑膜炎で、エックス線では骨の異常を認めません。
本例は骨頭の形態変化があり当てはまりません。
4:× 発育性股関節形成不全は乳児期に発見される骨頭の脱臼・亜脱臼です。
本例は骨頭が臼蓋内にあり、骨頭自体の変形が主体です。
5:○ Perthes病は3〜8歳ごろに多く、骨頭の扁平化・硬化・分節化が特徴です。
本例の左骨頭の所見と一致します。
【ポイント】
小児の股関節疾患は年齢で整理します。
乳児は発育性股関節形成不全、幼児〜学童前半はPerthes病と単純性股関節炎、思春期は大腿骨頭すべり症です。