正答4
解説
正解は4です。
失行は、運動麻痺や感覚障害がないのに、目的に沿った動作ができない状態です。
本問は、口頭で指示されると「まね」ができないのに、日常の場面では自然に歯磨きができる状態を問うています。
これは意図して行う動作と、自動的に行う動作の解離といわれ、観念運動失行の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 観念失行は、道具を使う一連の動作の手順がわからなくなる障害です。
実際に物を使う場面で、自発的な動作も障害されます。
2:× 拮抗失行は、一方の手の動きに対して、もう一方の手が反対の動きをしてしまう現象です。
脳梁の損傷でみられます。
3:× 構成失行は、図形の模写や積み木の組み立てなど、空間的なまとまりを作れない障害です。
歯磨きのまねとは関係ありません。
4:○ 観念運動失行は、口頭命令や模倣で動作のまねができない障害です。
日常生活の中での自発的な動作は保たれるという解離が特徴です。
5:× 肢節運動失行は、手指の細かい動きがぎこちなくなる障害です。
口頭命令でも自発的な動作でも同じように拙劣になります。
【ポイント】
観念運動失行は「まね(パントマイム)ができない」、観念失行は「道具の使い方や手順がわからない」と区別します。
いずれも左半球、特に頭頂葉の損傷で起こりやすい失行です。