正答4
解説
正解は4です。
前頭葉と側頭葉に限局した大脳皮質の萎縮は、前頭側頭型認知症の特徴です。
Pick病はその代表的な疾患で、人格の変化、脱抑制、常同行動などで発症し、初期には記憶障害が目立ちにくいのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× Alzheimer型認知症では、海馬を含む側頭葉内側から頭頂葉にかけての萎縮が目立ちます。
前頭葉と側頭葉に限局した萎縮ではありません。
2:× 正常圧水頭症は、脳室の拡大が主な所見です。
限局性の皮質萎縮ではなく、歩行障害、認知障害、尿失禁が三徴です。
3:× 脳血管性認知症は、多発性の脳梗塞や白質病変など、血管障害の部位に一致した病変が原因です。
限局性の皮質萎縮が主体ではありません。
4:○ Pick病では、前頭葉と側頭葉の皮質がナイフの刃のように強く萎縮します。
神経細胞内にはPick球と呼ばれる封入体がみられます。
5:× Lewy小体型認知症は、脳の萎縮が比較的軽く、後頭葉の血流低下が特徴です。
幻視、パーキンソニズム、認知機能の変動が主な症状です。
【ポイント】
画像所見と認知症の対応は、Alzheimer型が海馬萎縮、前頭側頭型が前頭葉・側頭葉の限局性萎縮、Lewy小体型が後頭葉の血流低下、正常圧水頭症が脳室拡大と整理します。