正答4
解説
正解は4です。
Danielsらの徒手筋力テストの段階4は、重力に抗する肢位で中等度の抵抗に抗して運動を保持できるかを判定します。
各検査では、肢位・固定・抵抗を加える部位と方向が決められており、図の方法がそれに合っているかを見ます。
【選択肢別解説】
1:× 図では検者が前腕に手を当てて下向きに抵抗を加えています。
肩関節屈曲の抵抗は、座位で肩関節90°屈曲位とし、肘関節のすぐ近位の上腕遠位部に下方へ加えます。
前腕に加えると肘関節をまたぐため正しい方法ではありません。
2:× 図では前腕を持ち上げて肘を曲げた肢位で抵抗を加えています。
肩関節伸展は腹臥位で上肢を体側に置き、肩関節内旋位で肘を伸ばしたまま上肢を挙上させ、上腕遠位部の後面に下方へ抵抗を加えます。
3:× 図では検者が患者の手部を握って抵抗を加えています。
肘関節屈曲(上腕二頭筋)は前腕回外位で肘を90°弱屈曲させ、手関節より近位の前腕屈側に伸展方向の抵抗を加えます。
手部を握ると手関節をまたいだ抵抗になります。
4:○ 端座位で両手を台につき、大腿をわずかに持ち上げた股関節屈曲位をとらせています。
検者は膝関節のすぐ近位の大腿遠位部に下方(伸展方向)へ抵抗を加えており、Danielsらの方法に一致します。
5:× 図では検者が踵部を握って抵抗を加えています。
膝関節屈曲は腹臥位で膝を約45°屈曲させ、足関節のすぐ近位の下腿後面に膝伸展方向の抵抗を加えます。
【ポイント】
抵抗は原則として、検査する関節をまたがない運動部位の遠位端に加えます。
肩なら上腕遠位部、肘なら前腕遠位部、股なら大腿遠位部、膝なら下腿遠位部と覚えます。