42歳の男性。
スキーの滑走中に転倒し、腕神経叢の図に示す部位を損傷した。
前腕外側(橈側)と手の掌側の母指から環指に感覚鈍麻がある。
筋力低下をきたす筋はどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
図の損傷部位は、C5〜C7からなる外側神経束にあたります。
外側神経束からは筋皮神経と、正中神経の外側根が出ます。
前腕外側(筋皮神経の外側前腕皮神経)と母指から環指の掌側(正中神経)の感覚鈍麻も、外側神経束の損傷と一致します。
【選択肢別解説】
1:○ 円回内筋は正中神経に支配されます。
その線維は主に外側根(C6・C7)を通るため、外側神経束の損傷で筋力が低下します。
2:× 三角筋は腋窩神経に支配され、腋窩神経は後神経束から出ます。
外側神経束の損傷では障害されません。
3:× 小指外転筋は尺骨神経に支配され、尺骨神経は内側神経束(C8・T1)から出ます。
外側神経束の損傷では障害されません。
4:× 上腕三頭筋は橈骨神経に支配され、橈骨神経は後神経束から出ます。
外側神経束の損傷では障害されません。
5:○ 上腕二頭筋は筋皮神経に支配されます。
筋皮神経は外側神経束から出るため、この損傷で筋力が低下します。
【ポイント】
外側神経束は筋皮神経と正中神経外側根、内側神経束は尺骨神経と正中神経内側根を出します。
後神経束は腋窩神経と橈骨神経を出します。