正答4
解説
正解は4です。
異常歩行と、その原因となる筋力低下や疾患の組合せを問う問題です。
どの筋が働かないとどの歩行になるかを、末梢神経や疾患と結び付けて考えます。
【選択肢別解説】
1:× 鶏歩は、前脛骨筋などの足関節背屈筋の麻痺による下垂足を、膝を高く上げて代償する歩行です。
原因は腓骨神経麻痺であり、脛骨神経麻痺ではありません。
2:× 踵足歩行は、下腿三頭筋の麻痺で踏み返しができず、踵で接地し続ける歩行です。
脛骨神経麻痺や二分脊椎などで生じ、脳卒中では尖足や分回し歩行が典型です。
3:× 動揺歩行は、中殿筋の筋力低下で骨盤が左右に揺れるアヒル様の歩行です。
小脳性運動失調症では、足を広げてふらつく失調性歩行(酩酊歩行)がみられます。
4:○ 大殿筋歩行は、大殿筋の筋力低下を補うため、立脚初期に体幹を後方へ反らせて股関節の伸展を保つ歩行です。
近位筋から筋力が低下する筋ジストロフィーでみられるので、正しい組合せです。
5:× はさみ脚歩行は、股関節内転筋の痙縮で両下肢が交差する歩行で、痙直型脳性麻痺などでみられます。
正常圧水頭症では、小刻みで足を広げたすり足歩行が典型です。
【ポイント】
鶏歩は腓骨神経麻痺(下垂足)、踵足歩行は脛骨神経麻痺(下腿三頭筋の麻痺)と対で覚えます。
動揺歩行は中殿筋、大殿筋歩行は大殿筋の筋力低下が原因です。