正答4
解説
正解は4です。
大腿義足の立脚期に生じる過度の腰椎前弯は、義足側の股関節が十分に伸展できないことを体幹で代償した異常歩行です。
原因として、ソケット初期屈曲角の不足、股関節屈曲拘縮、股関節伸展筋の筋力低下などが挙げられます。
【選択肢別解説】
1:× 義足長が長過ぎると、遊脚期に足部が床に引っかかるため、伸び上がり歩行や分回し歩行が生じます。
腰椎前弯の原因ではありません。
2:× 足継手の後方バンパーが弱過ぎると、踵接地後に足部が急に底屈し、前足部が早く床に着きます。
腰椎前弯の原因ではありません。
3:× ソケットの前後位置の不良は、主に膝継手の安定性(膝折れや膝の曲げにくさ)に影響します。
腰椎前弯の直接の原因ではありません。
4:○ 初期屈曲角はソケットをあらかじめ屈曲位にしておく角度で、股関節伸展の余裕を作ります。
これが不足すると立脚中期以降に股関節伸展が足りず、腰椎前弯を強めて体幹を起こすことで代償します。
5:× 膝継手の摩擦が弱過ぎると、遊脚期に下腿が大きく後方へ振れる踵の跳ね上がりや、終期の衝撃(ターミナルインパクト)が強くなります。
腰椎前弯の原因ではありません。
【ポイント】
大腿切断者は股関節屈曲拘縮を起こしやすいため、ソケットに初期屈曲角(通常5度前後に拘縮角を加える)を付けます。
腰椎前弯は「初期屈曲角不足・屈曲拘縮・伸筋筋力低下」とセットで覚えましょう。