正答3
解説
正解は3です。
重度片麻痺を伴う脳梗塞急性期の理学療法の原則を問う問題です。
急性期は廃用症候群を防ぐため、全身状態と神経症状を確認しながら早期に離床を進めるのが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 立位練習には装具を積極的に用います。
重度片麻痺では、長下肢装具で膝と足関節を固定すると、早期から立位や歩行の練習ができます。
2:× 非麻痺側の筋力増強運動も行います。
安静による筋力低下を防ぎ、起き上がりや移乗に必要な非麻痺側の力を保つためです。
3:○ 神経症候の増悪がなければ離床練習を開始します。
意識障害や麻痺の悪化がないことを確認しながら、座位、立位へと段階的に進めます。
4:× 深部静脈血栓症の予防には、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法を用います。
麻痺側の下肢は動かないため、血栓ができやすいからです。
5:× 安静時の収縮期血圧が140mmHgを超えるだけでは中止しません。
脳梗塞の急性期は脳血流を保つため血圧をある程度高く保つことがあり、Anderson・土肥の基準でも安静時の収縮期血圧200mmHg以上などが実施を控える目安です。
【ポイント】
急性期の離床では、血圧・脈拍・意識・神経症状の変化を毎回確認します。
重度片麻痺の早期立位練習では、長下肢装具の活用が推奨されています。