正答3
解説
正解は3です。
寒冷療法で痙縮が軽くなる仕組みを問う問題です。
痙縮は伸張反射が強まった状態で、筋紡錘の感度を決めるγ運動神経の働きが関わります。
【選択肢別解説】
1:× 寒冷療法では筋組織の代謝は増大ではなく低下します。
冷却で酵素反応が遅くなるためです。
2:× 毛細血管の透過性は増大ではなく低下します。
寒冷で血管が収縮するため、急性期の腫脹を抑える目的でも用いられます。
3:○ γ線維の伝導速度が低下することが機序です。
冷却でγ運動神経の活動が落ちると筋紡錘の感度が下がり、Ia群線維からの求心性の興奮が減って伸張反射が抑えられます。
4:× δ線維(Aδ線維)は鋭い痛みや冷覚を伝える細い有髄線維です。
冷却でその伝導速度が下がることは痛みの軽減に関わりますが、痙縮の低下の機序ではありません。
5:× 筋紡錘からの求心性放電は、増大ではなく減少します。
放電が増えれば伸張反射は強まり、痙縮はむしろ悪化します。
【ポイント】
寒冷療法の効果は、皮膚温の低下による痛みの軽減と、筋温の低下による痙縮の軽減に分けて考えます。
痙縮の軽減には、表面だけでなく筋まで十分に冷やす時間(20分程度)が必要です。