正答2
解説
正解は2です。
フレイル(加齢による心身の予備能低下)の高齢者で、身体機能の指標がどう変化するかを問う問題です。
Friedらの基準では、体重減少、疲労感、筋力低下、歩行速度の低下、身体活動量の低下の5項目でフレイルを判定します。
【選択肢別解説】
1:× 筋量は増加ではなく減少します。
加齢による筋量と筋力の低下(サルコペニア)は、フレイルの中心的な要素です。
2:○ FBS(functional balance scale)は低値になります。
立ち上がりや片脚立位など14項目でバランスを評価する尺度で、56点満点です。
フレイルでは筋力とバランス能力が低下するため点数が下がります。
3:× TUG(timed up and go test)の時間は短くではなく長くなります。
椅子から立ち、3m先で折り返して座るまでの時間で、移動能力が低下すると延長します。
4:× 長座位体前屈の距離は柔軟性の指標です。
加齢で短くなることはありますが、フレイルの評価項目には含まれず、フレイルに特徴的な変化とはいえません。
5:× 同じ運動負荷では、体力の低いフレイル高齢者ほど自覚的なきつさが強くなります。
Borg指数は低値ではなく高値になりやすくなります。
【ポイント】
FBSはBerg balance scaleとも呼ばれ、45点前後を下回ると転倒の危険が高いとされます。
フレイルでは、握力の低下と歩行速度の低下が判定の重要な指標です。