45歳の女性。
右変形性股関節症。
先天性股関節脱臼の既往がある。
1年前から荷重時の右股関節痛があり、2か月前から安静時痛も出現した。
起居動作時や歩行時の疼痛が強くなってきたため受診した。
ADL指導として適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
右変形性股関節症の患者に対する、患側の股関節を守るADL指導を問う問題です。
基本は「患側の股関節への荷重と深い屈曲を減らす」ことです。
【選択肢別解説】
1:× 階段は右足ではなく、健側の左足から昇ります。
昇るときは先に上げた脚で体を持ち上げるため、強い側から出します。
2:× 階段は左足ではなく、患側の右足から降ります。
降りるときは後に残る脚で体を支えるため、健側の左足を残します。
3:× 低い椅子は避け、高めの椅子に座ります。
低い椅子は股関節を深く曲げ、立ち上がりで股関節に大きな負担がかかります。
4:○ T字杖は健側の左手に持ちます。
患側の右脚と同時に杖を出すことで、右股関節にかかる荷重と外転筋の負担を減らせます。
5:× 立ち上がるときは、患側の右足を前に出し、健側の左足を手前に引きます。
健側の脚に体重をかけて立つことで、右股関節の負担を減らせます。
【ポイント】
階段は「昇りは健側から、降りは患側から」、杖は健側に持つのが原則です。
先天性股関節脱臼に続く臼蓋形成不全は、日本の変形性股関節症の主な原因です。