70歳の男性。
脳卒中による右片麻痺。
現在のADLは次のとおりである。
食事は普通食を先割れスプーン使用で自立、整容は自立、更衣は自立。
トイレは部分介助、入浴は部分介助。
背臥位から自力で起き上がり端座位保持可能だが、車椅子への移乗は監視が必要。
移動は車椅子にて自立。
排便や排尿は時々失禁がある。
Barthel Indexの得点はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Barthel Indexは10項目、満点100点で基本的ADLを評価する尺度です。
各項目の配点に従って、症例の状態を1項目ずつ採点します。
【計算】
食事:先割れスプーンを使って自立しているので10点です。
整容:自立しているので5点です。
更衣:自立しているので10点です。
トイレ動作:部分介助なので5点です。
入浴:部分介助なので0点です(入浴は自立5点、それ以外0点)。
移乗:監視が必要なので10点です(監視または軽度介助は10点)。
移動:歩行はできず車椅子で自立しているので5点です。
階段昇降:記載がなく車椅子移動のため0点です。
排便:時々失禁があるので5点です。
排尿:時々失禁があるので5点です。
合計:10+5+10+5+0+10+5+0+5+5=55点です。
【選択肢別解説】
1:× 35点は少なすぎます。
食事・更衣・移乗の各10点を正しく数えると、35点にはなりません。
2:× 45点は少なすぎます。
移乗を監視で10点と数えないと、この点数になります。
3:○ 55点が正しい合計点です。
上の計算のとおり、10項目の合計は55点になります。
4:× 65点は多すぎます。
入浴の部分介助を5点と数えたり、階段を加点したりすると、誤って高くなります。
5:× 75点は多すぎます。
失禁のある排便・排尿や部分介助の入浴まで満点で数えるなど、過大に採点しないとこの点数にはなりません。
【ポイント】
入浴と整容は「自立5点・それ以外0点」の2段階です。
移乗は監視でも10点、車椅子での移動自立は5点という配点が頻出です。