正答2
解説
正解は2です。
発症6時間後の頭部CTでは、左の被殻の部位(レンズ核の外側部)に、楕円形の境界明瞭な高吸収域があります。
高吸収域は内包の外側にあり、側脳室や視床には及んでいません。
急性期の出血はCTで白く写るため、左被殻出血による右片麻痺と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 視床出血では、第三脳室の両側にある視床に高吸収域がみられます。
本例の高吸収域は内包の外側の被殻にあり、視床ではありません。
2:○ 高吸収域が左の内包の外側(被殻)に位置し、急性期の出血の所見と一致します。
出血が内包に影響することで、反対側の右片麻痺が生じます。
3:× 脳梗塞は、発症から数時間のCTでは異常がはっきりしないか、低吸収域として写ります。
本例は高吸収域なので、梗塞ではなく出血です。
4:× くも膜下出血では、脳底槽やSylvius裂、脳溝に沿って高吸収域が広がります。
本例は脳実質内の限局した高吸収域で、所見が異なります。
5:× 慢性硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側に沿った三日月形の低〜等吸収域として写ります。
発症も外傷の数週後に緩徐に進むもので、突然の発症とは異なります。
【ポイント】
CTで急性期の出血は高吸収域(白)、梗塞は低吸収域(黒)として写ります。
被殻出血は高血圧性脳出血で最も多く、内包の外側に出血がみられます。