正答5
解説
正解は5です。
動脈血ガスの値から、酸塩基平衡の異常を判定する問題です。
pH の基準はおよそ7.35〜7.45、PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)はおよそ35〜45mmHg、HCO3-(重炭酸イオン)はおよそ22〜26mEq/Lです。
本例は pH 7.473 でアルカリ側に傾き、PaCO2 は33.4mmHg と低く、HCO3- は22.8mEq/L で基準内です。
pH の変化を PaCO2 の低下が説明しているので、呼吸性アルカローシスと判定します。
【選択肢別解説】
1:× 呼吸性アシドーシスは、PaCO2 が上昇して pH が低下する状態です。
本例は PaCO2 が低く pH が高いので逆の状態です。
2:× 代謝性アルカローシスは、HCO3- が上昇して pH が上がる状態です。
本例の HCO3- は基準内なので当てはまりません。
3:× pH は7.45を超え、PaCO2 も基準を下回っているので、基準範囲内とはいえません。
PaO2 も60.2mmHg と低下しています。
4:× 代謝性アシドーシスは、HCO3- が低下して pH が下がる状態です。
本例は pH が高いので当てはまりません。
5:○ PaCO2 の低下によって pH が上昇しているので、呼吸性アルカローシスです。
低酸素血症に対する過換気などで生じます。
【ポイント】
まず pH で酸性かアルカリ性かを決めます。
次に、その向きを PaCO2 と HCO3- のどちらが説明するかで、呼吸性か代謝性かを判定します。