正答2
解説
正解は2です。
観念失行は、運動麻痺や理解の障害がないのに、物品の使い方や一連の動作の手順がわからなくなる状態です。
道具の誤使用が代表的な症状です。
【選択肢別解説】
1:× 検査者の手指の形(キツネ)を模倣できないのは、観念運動失行などでみられる模倣の障害です。
物品を使う動作ではなく、観念失行の典型とはいえません。
2:○ 杖を上下逆さまに持って使おうとするのは、道具の正しい使い方がわからなくなった状態です。
これは物品の使用障害であり、観念失行の代表的な行為です。
3:× 麻痺が重いのに、それを意識せず立ち上がろうとするのは病態失認です。
右半球損傷で左片麻痺を否認する場合などにみられます。
4:× 曲がるべき角を通り過ぎてしまうのは、道順がわからなくなる地誌的障害(道順障害)でみられます。
道具の使用の障害ではありません。
5:× 指示されるとできないのに、自然な状況ではできるのは観念運動失行の特徴です。
意図して行うと動作が障害され、自動的な動作は保たれます。
【ポイント】
観念失行は「物品の使い方がわからない」、観念運動失行は「口頭指示や模倣ではできないが自然な場面ではできる」と区別します。
いずれも左半球(優位半球)の頭頂葉の損傷で起こりやすいです。