正答1
解説
正解は1です。
びまん性軸索損傷は、頭部が回転するような加速・減速の力で、脳の広い範囲の神経線維(軸索)が引き伸ばされて断裂する損傷です。
脳挫傷のような局所性脳損傷と比べ、受傷直後から意識障害が強いのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ びまん性軸索損傷は、脳梁や脳幹の背外側などに損傷が起こりやすいです。
脳幹部の損傷により、意識障害の遷延や自律神経症状、眼球運動障害などの脳幹症状が出やすくなります。
2:× 急性硬膜下血腫は、脳表の血管が切れて起こり、脳挫傷などの局所性脳損傷に合併しやすいです。
びまん性軸索損傷は、画像上の血腫が目立たないのに意識障害が重いことが特徴です。
3:× 重度の感覚障害は、感覚野や視床など特定の部位が壊れる局所性損傷で起こりやすいです。
びまん性軸索損傷では、感覚障害より意識・認知・行動の障害が前面に出ます。
4:× びまん性軸索損傷では、脱抑制や易怒性などの行動障害が長く残りやすいです。
早期に改善しやすいとはいえず、社会復帰の大きな妨げとなります。
5:× 小脳や脳幹の線維も損傷されるため、運動失調などのバランス障害が重くなりやすいです。
軽度であることが多いとはいえません。
【ポイント】
びまん性軸索損傷は「画像所見が軽いのに意識障害が重い」のが特徴です。
後遺症として、記憶・注意障害や行動障害などの高次脳機能障害が問題になります。