正答1
解説
正解は1です。
表では棘果長(上前腸骨棘から内果まで)が右77.5cm、左76.0cmで、左が1.5cm短くなっています。
一方、転子果長(大転子から外果まで)は左右とも75.0cmで差がありません。
大転子より上、つまり股関節部(骨頭・頸部・臼蓋)に短縮の原因があると考えられ、股関節の検査が最も関連します。
【選択肢別解説】
1:○ Patrick テストは股関節を屈曲・外転・外旋させ、膝を下方へ押して痛みを誘発する検査です。
股関節疾患(変形性股関節症など)で陽性となり、股関節部の病変を示す計測結果と関連します。
2:× Buerger テストは下肢を挙上・下垂させて皮膚の色調変化をみる検査です。
閉塞性動脈疾患など末梢循環を評価するもので、脚長差とは関係しません。
3:× Gaenslen テストは一側の股関節を過伸展させて仙腸関節の痛みを誘発する検査です。
仙腸関節の評価であり、棘果長だけが短い所見とは結びつきません。
4:× McMurray テストは膝を屈伸しながら下腿を回旋させ、半月板損傷を調べる検査です。
膝関節の病変であれば転子果長にも差が出るはずで、本例には当てはまりません。
5:× Posterior drawer テストは膝屈曲位で脛骨を後方へ押し、後十字靱帯損傷を調べる検査です。
膝の靱帯損傷は脚長差の原因にはなりません。
【ポイント】
棘果長に差があり転子果長に差がなければ、原因は大転子より近位の股関節部にあります。
両方に差があれば、原因は大転子より遠位(大腿骨骨幹部や下腿)にあると考えます。