正答3
解説
正解は3です。
頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)は、椎体の後面を走る後縦靱帯が骨化して脊柱管を狭くする疾患です。
頸髄が圧迫されるため、脊髄症(ミエロパチー)の症状が現れます。
【選択肢別解説】
1:× 鉛管様固縮は、Parkinson病などの錐体外路障害でみられる筋緊張の亢進です。
頸髄の圧迫では、固縮ではなく痙縮が起こります。
2:× 間欠性跛行は、腰部脊柱管狭窄症や下肢の閉塞性動脈硬化症でみられる症状です。
頸椎後縦靱帯骨化症の代表的な症候ではありません。
3:○ 頸髄が圧迫されると、排尿や排便を調節する下行路も障害されます。
そのため頻尿・残尿・便秘などの膀胱直腸障害が起こります。
4:× 頸髄の圧迫では、下肢は上位運動ニューロン障害となります。
下肢の腱反射は消失ではなく、亢進します。
5:× Wrightテストは、肩を外転・外旋して橈骨動脈の拍動の減弱をみる検査です。
胸郭出口症候群の検査で、頸椎後縦靱帯骨化症の症候ではありません。
【ポイント】
頸髄症では、手指の巧緻運動障害(myelopathy hand)・痙性歩行・下肢腱反射亢進・膀胱直腸障害がみられます。
後縦靱帯骨化症は指定難病で、転倒による頸髄損傷にも注意が必要です。