正答5
解説
正解は5です。
大脳の各部位の病変で生じる症候を問う問題です。
頭頂葉は、体性感覚の統合や空間の認知、左半球では計算や書字などに関わります。
【選択肢別解説】
1:× 歩行失行は、下肢の運動麻痺がないのに歩き出せない状態です。
主に前頭葉の病変(正常圧水頭症など)で生じます。
2:× 視覚失認は、見えているのに物が何かわからない状態です。
主に後頭葉から側頭葉にかけての病変で生じます。
3:× Anton症状は、両側の後頭葉の病変で目が見えなくなっているのに、本人がそれを否認する状態です。
後頭葉の病変で生じます。
4:× Parkinson症状は、黒質線条体系などの大脳基底核の障害で生じます。
頭頂葉の病変による症候ではありません。
5:○ Gerstmann症候群は、手指失認・左右識別障害・失算・失書の4つの症状からなります。
左(優位半球)頭頂葉の角回の病変で生じます。
【ポイント】
頭頂葉の症候には、Gerstmann症候群(左)、半側空間無視(右)、構成障害、観念失行などがあります。
後頭葉は視覚に関わる症候(皮質盲・Anton症状・視覚失認)と整理します。