正答5
解説
正解は5です。
上腕骨骨折は、部位によって好発年齢と合併症が異なります。
近位部は高齢者、骨幹部は成人、顆上部は小児に多いことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 上腕骨顆上骨折は、小児が手をついて転倒したときに多い骨折です。
高齢者に多いのではありません。
2:× 上腕骨近位部骨折は、骨粗鬆症のある高齢者が転倒したときに多い骨折です。
小児に多いのではありません。
3:× 近位部骨折の保存療法では、三角巾などで上肢を体幹に付けた下垂位で固定するのが一般的です。
外転位で固定するのではありません。
4:× 骨壊死が問題になるのは、血流が乏しくなる上腕骨頭を含む近位部の骨折(解剖頸骨折など)です。
骨幹部の骨折で骨壊死が起こりやすいわけではありません。
5:○ 橈骨神経は上腕骨の骨幹部の後面にある橈骨神経溝に沿って走っています。
そのため骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすく、手関節と手指が伸ばせない下垂手になります。
【ポイント】
上腕骨骨折の合併症は、骨幹部で橈骨神経麻痺、顆上骨折でフォルクマン拘縮(前腕の阻血性拘縮)が代表です。
骨折の部位と神経の走行を結び付けて覚えます。