プロジェクトのスケジュールを短縮したい。
当初の計画は図1のとおりである。
作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のとおりに計画を変更すると,スケジュールは全体で何日短縮できるか。
正答1
解説
正解は1です。
アローダイアグラムで、プロジェクト全体の日数を決めるクリティカルパス(最も長い経路)を、計画の変更前と変更後で比べる問題です。
図1では、作業AからBへ進んだ後、D(7日)とG(7日)の経路と、E(9日)、H(4日)、I(2日)の経路に分かれます。
AからC(7日)、F(5日)を経てH、Iへ進む経路もあります。
図2では、Eが、E1(3日)の後にE3(2日)を行う経路と、E2(4日)からダミー作業を経てE3につながる経路に分けられています。
【計算】
図1のA-B-D-Gの経路は、5+8+7+7=27日です。
図1のA-B-E-H-Iの経路は、5+8+9+4+2=28日です。
図1のA-C-F-H-Iの経路は、5+7+5+4+2=23日です。
図1の全体の日数は、最も長い28日です。
図2では、E3はE1(3日)とE2(4日)の両方が終わってから始まるので、Bの完了から4日後に始まります。
E3が終わるのは、Bの完了から4+2=6日後です。
図2のA-B-E2-E3-H-Iの経路は、5+8+4+2+4+2=25日です。
図2のA-B-D-Gの経路は27日のままで、これが最も長い経路になります。
図2の全体の日数は27日なので、短縮できるのは28-27=1日です。
【選択肢別解説】
1:○ クリティカルパスがA-B-D-Gの27日に移るので、短縮は1日です。
2:× 2日短縮すると全体が26日になりますが、A-B-D-Gの経路が27日なので、それより短くはなりません。
3:× 3日短縮は、Eの経路だけを見て、28日から25日に縮むと考えた場合の値です。
ほかの経路(A-B-D-G)が27日あるので、短縮は1日にとどまります。
4:× 4日短縮は、ダミー作業を無視してE1とE3だけの5日で計算した場合など、経路を誤って読んだ値です。
全体はA-B-D-Gの27日より短くならないので、短縮は1日です。
【ポイント】
クリティカルパス上の作業を短縮すると、別の経路が新たなクリティカルパスになることがあります。
ダミー作業は日数0ですが、「両方が終わるまで次の作業を始められない」という順序関係を表すので、見落とさないようにします。