正答3
解説
正解は3です。
この問題は、楕円曲線暗号(ECC:Elliptic Curve Cryptography)の特徴を問うています。
楕円曲線暗号は、楕円曲線上の離散対数問題を解くことの困難さを安全性の根拠とする公開鍵暗号方式です。
RSAと同程度の安全性を、より短い鍵長で実現できます。
【選択肢別解説】
1:× 楕円曲線暗号は共通鍵暗号ではなく公開鍵暗号なので、AESに代わる共通鍵暗号にはなりません。
共通鍵暗号の標準としては、現在もAES(Advanced Encryption Standard)が使われています。
2:× 楕円曲線暗号は共通鍵暗号方式ではなく、公開鍵暗号方式です。
なお、ディジタル署名に利用されている点(ECDSA:Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)は正しいです。
3:○ 楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式です。
TLS(Transport Layer Security)でも、楕円曲線を使った鍵交換(ECDHE)や、証明書の署名(ECDSA)として利用されています。
4:× 素因数分解問題の困難性を利用しているのは、RSA暗号です。
楕円曲線暗号は、楕円曲線上の離散対数問題の困難性を利用しています。
【ポイント】
RSAは素因数分解、ディフィー・ヘルマン鍵共有は離散対数、楕円曲線暗号は楕円曲線上の離散対数が安全性の根拠です。
楕円曲線暗号は鍵が短く計算負荷が小さいので、ICカードやスマートフォンなどにも向いています。