災害の発生当日と発生2日目の避難所で、被災者(成人)に提供された食事内容である(表)。
発生3日目に特に優先して提供量を増やすべき栄養素等として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
表 発生当日と発生2日目に提供された食事内容(成人1人当たり)
発生当日:おにぎり2個(100 g/個)
発生2日目:おにぎり2個(100 g/個)、ロールパン2個(30 g/個)、魚肉ソーセージ1本(75 g/本)、野菜ジュース(200 mL)、牛乳(200 mL)
(両日とも、水分は十分に提供されている。)
正答1
解説
正解は1です。
災害発生直後から3日目頃までは、まず水分とエネルギーを確保することが最優先とされます。
表から、提供された食事でどのくらいのエネルギーがとれているかを考えます。
【計算】
おにぎり1個(100 g)は約170 kcalです。
発生当日はおにぎり2個だけなので、約340 kcalです。
発生2日目は、おにぎり2個(約340 kcal)、ロールパン2個(約190 kcal)、魚肉ソーセージ1本(約120 kcal)、牛乳(約130 kcal)、野菜ジュースを合わせても、1,000 kcalに届きません。
避難所の成人の当面の目標とされるエネルギー量(約2,000 kcal)を大きく下回っています。
【選択肢別解説】
1:○ 2日間とも、提供されたエネルギー量は必要量の半分にも達していません。
発災初期はエネルギー確保が最優先であり、3日目に特に優先して増やすべきなのはエネルギーです。
2:× たんぱく質も不足していますが、2日目には魚肉ソーセージと牛乳が提供されています。
たんぱく質を効率よく利用するためにも、まずエネルギーの確保が優先されます。
3:× ビタミンB1は、おにぎりやパンが中心の食事で不足しやすい栄養素です。
しかし、発災直後の段階では、エネルギーの確保がより優先されます。
4:× 食塩は、おにぎりや魚肉ソーセージ、パンなどからすでに摂取しています。
避難生活では高血圧の悪化を防ぐため、食塩を優先して増やす必要はありません。
【ポイント】
発災後おおむね3日目までは、エネルギー・水分の確保を優先します。
その後は、たんぱく質やビタミンB1・B2・Cの不足に配慮した食事に移行していきます。