K 県健康増進課の管理栄養士である。
K 県では、全国に比べて、男女ともに脳血管疾患と虚血性心疾患の年齢調整死亡率が高い。
また、K 県では、全国に比べて、男女ともに 20歳以上の野菜摂取量の年齢調整平均値が低く、食塩摂取量の年齢調整平均値が高い。
設問 199の表の結果を踏まえ、K 県民の食事改善に向けたポピュレーションアプロ―チを実施することになった。
具体的内容として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
設問199の表では、食塩摂取量7g/日以下と野菜摂取量350g/日以上のどちらも、高血圧症の相対危険が有意に低いという結果でした。
ポピュレーションアプローチは、リスクの有無にかかわらず集団全体に働きかける方法です。
K県民全体に、減塩と野菜摂取の両方を働きかける取組を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 店舗や外食店の協力による食環境整備は、県民全体に働きかけられる方法です。
しかし、内容が野菜の多い料理の提供だけで、表の結果で効果が示された減塩が含まれていません。
2:× A大学の学生だけが対象で、県民全体への働きかけではありません。
また、内容も減塩だけで、野菜摂取量の増加が含まれていません。
3:× 県立病院の受診者だけが対象で、県民全体への働きかけではありません。
受診者はすでに病気をもつ人が多く、ポピュレーションアプローチとはいえません。
4:○ 多くの県民が日常的に利用する駅構内やバス停にポスターを掲示すれば、リスクの有無にかかわらず幅広い県民に情報が届きます。
内容も、表の結果で高血圧症の予防効果が示された野菜摂取量の増加と減塩の両方を含んでいます。
【ポイント】
ポピュレーションアプローチは、対象を限定せず集団全体のリスクを少しずつ下げることで、大きな予防効果を得る考え方です。
取組の内容は、根拠となるデータ(ここでは設問199の表)と対応させて選びます。