K 県健康増進課の管理栄養士である。
K 県では、全国に比べて、男女ともに脳血管疾患と虚血性心疾患の年齢調整死亡率が高い。
また、K 県では、全国に比べて、男女ともに 20歳以上の野菜摂取量の年齢調整平均値が低く、食塩摂取量の年齢調整平均値が高い。
K 県における高血圧症、脂質異常症、糖尿病の 20歳以上の有病者数を推計するためのデータとして、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
人口動態調査による死亡の原因 患者調査による入院・外来の推計患者数 国民健康・栄養調査に準じる方法で行った県民健康・栄養調査の身体状況調査結果 国民生活基礎調査(大規模調査年)における傷病による通院の状況 レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)の特定健康診査データ 購入状況を確認しています… 正答 3
解説 正解は3です。
K県の20歳以上の高血圧症、脂質異常症、糖尿病の有病者数を推計するには、治療を受けていない人や未診断の人も含めて把握する必要があります。
そのためには、県民から無作為に抽出した集団に、血圧測定や血液検査を行ったデータが適しています。
【選択肢別解説】
1:× 人口動態調査の死亡の原因は、死亡した人の死因を集計したものです。
現在病気をもっている人の数(有病者数)を推計することはできません。
2:× 患者調査は、調査日に医療施設を受診した患者数を推計するものです。
治療を受けていない人や未診断の人が含まれないため、有病者数を過小に推計してしまいます。
3:○ 国民健康・栄養調査に準じた県民健康・栄養調査の身体状況調査では、無作為に抽出した20歳以上の県民の血圧や血液検査を測定します。
治療中の人に加え、未治療の人や未診断の人も把握できるため、有病率から有病者数を推計するのに最も適しています。
4:× 国民生活基礎調査の通院の状況は、本人が回答した通院中の傷病です。
通院していない人や病気に気づいていない人は含まれないため、有病者数の推計には不十分です。
5:× NDBの特定健康診査データは、40〜74歳の健診受診者に限られます。
20歳以上の県民全体を代表するデータではないため、この目的には適していません。
【ポイント】
有病者数は、代表性のある集団で測定した有病率に、人口を掛けて推計します。
国民健康・栄養調査では、高血圧は血圧値や服薬の有無、糖尿病はHbA1cや治療の有無から判定しています。