K 市健康増進課の管理栄養士である。
K 市では過疎化が進み、小売店の閉店が相次ぎ、スーパーマーケットは K 市郊外の1店舗を残すのみとなった。
また、高齢者は身体活動の不足による食欲低下により、低栄養傾向にある者の割合が増加している。
この対策として、K 市は健康増進計画において、低栄養傾向にある者の割合の減少に関する 10年間の目標を設定し、取組を行ってきた。
高齢者を対象に食事調査を行った。
図は、食事バランスガイドの SV の目安量の範囲と、食事摂取量を比較した結果である。
この結果を踏まえた食事改善のための呼びかけとして、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1です。
K市では、高齢者の低栄養傾向が課題となっています。
図は、食事バランスガイドの料理区分ごとに、SVの目安量の範囲より少ない者、範囲内の者、範囲より多い者の割合を示しています。
低栄養の改善に最も重要なのは、不足しているエネルギーを確保することです。
【図の読み取り】
範囲より少ない者の割合は、主食で約45%、副菜で約46%、主菜で約6%、牛乳・乳製品で約11%、果物で約53%です。
主菜は約20%が範囲より多く、範囲より少ない者はわずかです。
【選択肢別解説】
1:○ 主食は、範囲より少ない者が約45%と多くなっています。
主食は主なエネルギー源であり、低栄養傾向の改善には主食を増やしてエネルギーを確保することが最も重要です。
2:× 主菜は、範囲より少ない者が約6%にすぎず、範囲より多い者が約20%います。
主菜を増やすよう呼びかける必要性は低いです。
3:× 副菜も範囲より少ない者が約46%と多いですが、副菜は主にビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源です。
食物繊維はエネルギーの確保にはつながらず、低栄養の改善という目的には合いません。
4:× 果物は範囲より少ない者が約53%と最も多いですが、主にビタミンやカリウムの供給源です。
エネルギーの不足を補うという低栄養対策の目的からは、優先度が低いです。
【ポイント】
低栄養の改善では、まずエネルギーの確保を優先し、そのうえでたんぱく質を十分にとることが基本です。
呼びかけの内容は、地域の課題(ここでは低栄養)と食事調査の結果の両方を踏まえて決めます。