K 産科病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、36歳、初産婦、会社員。
現在、妊娠 8週目。
激しい嘔吐を繰り返すようになり、食事がほとんど食べられなくなったため入院となった。
身長 165 cm、体重 56 kg、妊娠前体重 59 kg。
血圧 110/70 mmHg。
空腹時の血液検査値は、クレアチニン 0.8 mg/dL、尿素窒素 30 mg/dL、血糖 80 mg/dL。
たんぱく尿(-)、尿中ケトン体(2+)。
入院 1週間後には、軽い吐き気はあるものの、激しい嘔吐はおさまり退院となった。
退院後の食事のアドバイスである。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
退院時も軽い吐き気が残っており、決まった時間にしっかり食べることはまだ難しい状態です。
つわりの時期は、食べられるときに食べられるものを、少量ずつ回数を分けてとるのが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 吐き気がある時期に1回の食事量を増やすと、嘔吐を誘発しやすくなります。
間食を控える必要はなく、間食を活用して少しずつ食べるほうが適しています。
2:× 職場で食べられなかった分を自宅でまとめて食べると、1回の量が多くなり吐き気を強めます。
食べられなかった分を取り戻そうとする必要はありません。
3:○ 空腹になると吐き気が強まりやすいため、食べられるときに少量ずつ数回に分けて食べるのが適しています。
体調に合わせた無理のない食べ方なので、最も適切なアドバイスです。
4:× 主食・主菜・副菜をそろえた食事は理想ですが、つわりが残る時期には負担が大きすぎます。
この時期は、栄養バランスより食べられることを優先します。
【ポイント】
つわりの時期は、においの少ない冷たい料理や、さっぱりした料理が食べやすい傾向があります。
水分補給もこまめに行うよう伝えます。