正答3
解説
正解は3です。
消化管の切除部位によって、術後に起こりやすい合併症は異なります。
切除された臓器が担っていた機能を考えると判断しやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 舌部分切除術後に注意すべきなのは、咀嚼障害や嚥下障害です。
イレウス(腸閉塞)は主に開腹手術後の合併症です。
2:× 食道全摘術後に注意すべきなのは、嚥下障害、逆流、縫合不全などです。
脂肪吸収障害は、膵臓の切除などで消化酵素が不足した場合に問題になります。
3:○ 幽門側胃切除術後は胃が小さくなり、少量の食事でも腹部膨満感や早期満腹感が起こります。
これを小胃症状といい、注意すべき合併症として適当です。
4:× 膵頭十二指腸切除術後に注意すべきなのは、膵外分泌機能の低下による脂肪吸収障害や、膵内分泌機能の低下による糖尿病です。
逆流性食道炎は、噴門を切除する胃全摘術などの後に起こりやすい合併症です。
5:× 回盲部切除術後に注意すべきなのは、回腸末端での吸収低下によるビタミンB12欠乏や、胆汁酸による下痢です。
嚥下障害は口腔・咽頭・食道の手術後に起こる合併症です。
【ポイント】
胃切除後は小胃症状・ダンピング症候群・貧血・骨代謝障害、回腸切除後はビタミンB12と胆汁酸の吸収障害が代表的です。
膵頭十二指腸切除後は、消化酵素の補充と血糖管理が重要になります。