K リハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、88歳、女性。
数日前から、ろれつが回らなくなったため、急性期病院を受診した。
頭部 MRI の結果、脳梗塞と診断され入院した。
意識はおおむね清明であったが、右片麻痺が認められた。
入院翌日、38℃ 台の発熱、咳、痰を認め、急性肺炎と診断された。
肺炎は軽快し、当院へ転院となった。
嚥下調整食分類のコード 3の食事まで食べられるようになった時点で、自宅へ退院することになった。
患者の家族から、朝食の卵料理を質問された。
患者の嚥下機能に適した卵料理として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
嚥下調整食分類2021のコード3は、形はありますが、歯がなくても舌と上あごで押しつぶせる固さの食品です。
食塊を作りやすく、口の中でばらけず、多量の離水がないことが条件です。
【選択肢別解説】
1:× ゆで卵は、白身に弾力があり押しつぶしにくい食品です。
黄身はパサパサして口の中でまとまりにくく、むせやすくなります。
2:× 目玉焼きの白身は弾力があり、焼き面が硬くなります。
コード3の押しつぶせる固さには適しません。
3:○ スクランブルエッグは、牛乳などを加えて半熟に仕上げると軟らかくしっとりします。
舌で押しつぶせて食塊にまとまりやすく、コード3に適した卵料理です。
4:× 炒り卵は、加熱で水分が抜けてポロポロにばらけます。
口の中でまとまらず、ばらけた粒が気道に入りやすいため不適切です。
【ポイント】
嚥下調整食では、軟らかさ・まとまりやすさ・べたつきにくさの3点が大切です。
パサつく食品やばらける食品は、とろみやあんを加えて食塊を作りやすくします。