K リハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、88歳、女性。
数日前から、ろれつが回らなくなったため、急性期病院を受診した。
頭部 MRI の結果、脳梗塞と診断され入院した。
意識はおおむね清明であったが、右片麻痺が認められた。
入院翌日、38℃ 台の発熱、咳、痰を認め、急性肺炎と診断された。
肺炎は軽快し、当院へ転院となった。
精査の結果、患者は嚥下障害が認められたため、摂食嚥下支援チームで対応することになった。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類のコード 0 jから、摂食嚥下リハビリテーションを開始することになった。
その時の患者の姿勢である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
この患者は脳梗塞による右片麻痺があり、嚥下障害が認められています。
コード0j(嚥下訓練食品0j:たんぱく質含有量が少なく、そのまま丸のみできるゼリー)から直接訓練を始める際の姿勢を問う問題です。
誤嚥を防ぐ姿勢の基本は、健側を下にすることと頸部を前屈させることです。
【選択肢別解説】
1:× 右側臥位では、麻痺のある右側が下になります。
食べ物が麻痺側を通り、咽頭に残りやすくなります。
また頸部後屈は気道が開いて誤嚥しやすくなる姿勢です。
2:× 左側臥位は健側が下になるので適切です。
しかし頸部後屈は咽頭と気道が一直線になり、誤嚥しやすい姿勢です。
3:× 頸部前屈は適切ですが、右側臥位では麻痺側が下になります。
食べ物が動きの悪い側を通るため、誤嚥の危険が高まります。
4:○ 左側臥位にすると、健側の左側が下になり、食べ物が重力で動きのよい側を通ります。
頸部前屈(あごを引く姿勢)にすると、気道の入り口が狭まり誤嚥を防げます。
【ポイント】
片麻痺の患者では「健側を下に、頸部は前屈」が誤嚥を防ぐ姿勢の基本です。
嚥下訓練の初期は、リクライニング位と組み合わせて行います。