34歳、女性。
事務職。
身長 165 cm、体重 77 kg、BMI 28.3 kg/m2、標準体重 60 kg。
血圧 150/96 mmHg。
他に異常は認められず、外来栄養食事指導を行うことになった。
この患者の 1日当たりの目標栄養量である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
BMI 28.3 kg/m²の肥満で、血圧150/96 mmHgの高血圧を合併しています。
減量のためのエネルギー制限と、高血圧のための減塩を組み合わせた目標量を考えます。
【計算】
エネルギー=標準体重×25 kcal=60 kg×25 kcal=1,500 kcal/日
たんぱく質=標準体重×1.0〜1.2 g=60 kg×1.0〜1.2 g=60〜72 g/日
【選択肢別解説】
1:× 600 kcal/日は超低エネルギー食(VLCD)の水準です。
高度肥満で医師の管理下に行うもので、この外来患者の目標量としては低すぎます。
2:○ たんぱく質70 gは、標準体重当たり約1.2 gです。
エネルギーを制限しても筋肉量を保てる量であり、適切です。
3:× 脂肪20 gは少なすぎます。
1,500 kcalの20〜25%とすると、約33〜42 gが目安です。
4:× 炭水化物80 gは少なすぎます。
1,500 kcalの50〜60%とすると、約190〜225 gが目安です。
5:× 高血圧があるので、食塩は6 g/日未満とします。
7.5 gは高血圧治療で目標とする量を上回っており、多すぎます。
【ポイント】
肥満症の食事療法は25 kcal×標準体重以下を目安にします。
極端な糖質・脂質の制限は避け、たんぱく質は十分に確保します。