K市の市立保育園に勤務する管理栄養士である。
保育園に通う女児A子(9か月)の母親への栄養の指導を行っている。
母親から、A子が家庭で離乳食をあまり食べないので心配との相談を受けた。
A子は、身長72.5cm、体重8.7kg。
精神・運動機能の発達は良好である。
A子の出生時からの身長と体重の変化を乳幼児身体発育曲線に示した(図)。
A子の栄養アセスメントの結果である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
乳児身体発育曲線では、身長・体重の値がパーセンタイル曲線の帯(3〜97パーセンタイル)の中にあり、出生時から曲線に沿って増えていれば、順調な発育と判断します。
図では、A子の身長(■)も体重(●)も、出生時から9か月まで帯の中にあり、曲線の形に沿って増えています。
【選択肢別解説】
1:× 9か月の身長72.5cmは、パーセンタイル曲線の帯の中にあり、低身長ではありません。
体重だけでなく、身長も標準的な発育曲線に沿っています。
2:× 9か月の体重8.7kgは、パーセンタイル曲線の帯の中にあり、低体重ではありません。
体重も、出生時から曲線に沿って増えています。
3:× 離乳食を始める5〜6か月以降も、身長・体重ともに曲線に沿って増えています。
曲線を横切って下がっていく様子はなく、発育不良は懸念されません。
4:○ 身長・体重ともに帯の中にあり、出生時から曲線に沿って増えています。
精神・運動機能の発達も良好なので、標準的な成長状態と判断できます。
【ポイント】
発育曲線は1回の測定値だけでなく、曲線に沿って増えているかという経過で評価します。
3パーセンタイル未満や97パーセンタイルを超える場合、曲線を横切って下がる場合は、経過観察や精査の対象になります。
離乳食を食べないという相談でも、発育が順調であれば、食べ方や量の目安を伝えて母親の不安を和らげることが大切です。