55歳、女性。
身長160cm、体重56kg、BMI21.8kg/m2.血圧150/95mmHg、推算糸球体濾過量(eGFR)93mL/分/1.73m2、尿たんぱく量0.5g/日である。
この患者の栄養管理として、食塩は5g/日とした。
1日当たりのエネルギー量とたんぱく質量の組合せである。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
エネルギー量(kcal/日) たんぱく質量(g/日)
正答4
解説
正解は4です。
eGFR93mL/分/1.73m²で腎機能は保たれており、尿たんぱくがみられるCKD(慢性腎臓病)ステージG1です。
CKDステージG1〜G2では、たんぱく質は過剰に摂取しないことが基本で、厳しい制限は行いません。
【計算】
標準体重=1.6m×1.6m×22=56.3kg
エネルギー:1,600kcal÷56.3kg=約28kcal/kg標準体重/日
たんぱく質:60g÷56.3kg=約1.1g/kg標準体重/日
たんぱく質:45g÷56.3kg=約0.8g/kg標準体重/日
【選択肢別解説】
1:× 1,200kcalは約21kcal/kgで、25〜35kcal/kgの目安を下回ります。
エネルギー不足はたんぱく質の異化を招きます。
2:× エネルギー1,200kcalは不足です。
たんぱく質80g(約1.4g/kg)も過剰な摂取に当たります。
3:× エネルギーは適切ですが、たんぱく質45g(約0.8g/kg)はG3a以降の制限量です。
G1では、ここまでの制限は必要ありません。
4:○ 1,600kcal(約28kcal/kg)は25〜35kcal/kgの範囲内です。
たんぱく質60g(約1.1g/kg)は過剰でもなく、G1の目安に合っています。
5:× 2,100kcalは約37kcal/kgで、エネルギー過剰です。
たんぱく質45gも、G1としては制限しすぎです。
【ポイント】
CKDの食事療法基準2014では、G1〜G2はたんぱく質を過剰に摂取しないこと、G3aは0.8〜1.0g/kgが目安です。
食塩はステージにかかわらず3g以上6g未満とします。