正答1
解説
正解は1です。
急性腎不全・慢性腎不全・糖尿病腎症の病態と、腎代替療法の状況を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 急激な腎血流量の減少は、腎前性急性腎不全の原因になります。
脱水、出血、ショック、心不全などで腎臓への血流が減ると、糸球体濾過量が低下します。
腎臓そのものには障害がないため、血流を回復させれば改善することが多いです。
2:× 糖尿病腎症の第4期は、たんぱく尿の出現ではなく、GFR(糸球体濾過量)が30mL/分/1.73m²未満になることで判定されます。
持続性たんぱく尿の出現は、第3期(顕性腎症期)の判定基準です。
3:× 慢性腎不全では、低リン血症ではなく高リン血症がみられます。
腎機能が低下するとリンを尿中に排泄できなくなるためです。
4:× わが国の腎代替療法で最も多いのは、腎移植ではなく血液透析です。
透析患者の大部分が血液透析を受けており、腎移植は少数です。
5:× 無尿は、透析導入の必須項目ではありません。
腎機能、臨床症状、日常生活の障害の程度などを総合的に評価して導入を判断します。
【ポイント】
急性腎不全は腎前性・腎性・腎後性に分けられ、腎前性は血流の減少が原因です。
糖尿病腎症は、微量アルブミン尿が第2期、持続性たんぱく尿が第3期、GFR30未満が第4期です。