K 市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。
K 市では高血圧の有病率が全国より高いため、中高年で正常高値血圧の者を対象とした栄養教室(月 1回、通年)を企画した。
特定健康診査の際に収縮期血圧が 130~139 mmHg であった者に周知し、参加希望を募った。
教室参加者は 40名となった。
対照群を設けることができず、教室の評価は前後比較で行うことになった。
教室終了時の事後調査に協力が得られた者は 22名であった。
食塩摂取量について、対象者の負担が少なく、かつ精度の高い方法で測定した。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
食塩摂取量を最も正確に測定できるのは24時間蓄尿ですが、対象者の負担が大きい方法です。
負担が少なく、かつ精度も比較的高い方法を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 写真法による食事記録は、料理に含まれる調味料や加工食品の食塩量を正確に推定することが難しい方法です。
2日間の記録も負担が大きく、食塩摂取量の測定としては精度が十分ではありません。
2:× 目安量法による1日の食事記録は、調味料の量を把握しにくく、日間変動の影響も受けます。
食塩摂取量の精度は低い方法です。
3:○ 随時尿のナトリウムとクレアチニンの濃度から、1日の食塩摂取量を推定できます。
採尿1回で済み対象者の負担が少なく、申告に頼らない客観的な方法なので最も適切です。
4:× 特定の食品の摂取頻度の調査は、食塩摂取の傾向をつかむことはできますが、摂取量を定量的に測定することはできません。
精度が低い方法です。
【ポイント】
摂取したナトリウムの大部分は尿中に排泄されるため、尿中ナトリウム排泄量は食塩摂取量のよい指標になります。
随時尿による推定は、普段の食事をした日の翌日に行います。