K 総合病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、58歳、男性。
酒販店を自営している。
慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。
この度、腎機能が悪化した(ステージ 4 ) ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー 2,000 kcal、たんぱく質 40 g、カリウム 1,500 mg 以下、食塩 6 g 未満の栄養食事指導の依頼があった。
本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30 g となるように計画することにした。
約1か月後、 2回目の栄養食事指導を行った。
提出された食事記録から、ほぼ計画通りに食べられているが、エネルギー摂取量が不足気味であると判断された。
面接の中で、患者から「仕事の休憩時にはどんな飲み物を飲むとよいか。」と質問があった。
この回答として勧める飲み物である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
患者はCKDステージ4で、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下に制限されています。
エネルギーが不足気味なので、たんぱく質とカリウムが少なく、エネルギーを補える飲み物を選びます。
【選択肢別解説】
1:× トマトジュースはカリウムを多く含み、有塩のものは食塩も含みます。
カリウム制限のある患者には適しません。
2:○ みかん20%果汁入り飲料は、果汁の割合が低いためカリウムが少なく、たんぱく質もほとんど含みません。
糖質でエネルギーを補えるので最も適切です。
3:× 乳成分入りの缶コーヒーは、牛乳とコーヒーに由来するカリウムやリン、たんぱく質を含みます。
エネルギーは補えても、制限のある栄養素を増やしてしまいます。
4:× 緑茶はエネルギーをほとんど含みません。
エネルギー不足を補うという目的に合いません。
【ポイント】
CKDでたんぱく質を制限する場合は、エネルギー不足になると体たんぱく質が分解されるため、エネルギーを十分に確保します。
果汁100%のジュースはカリウムが多いので、果汁の割合が低い飲料や糖分の多い飲料を活用します。